kenjideathです。
さっきまでテレビで金八先生を見ていました。
道徳の教科書と言うべき王道ストーリー、
そこに塗された反体制のエッセンス、
または役者の演技、外観、
あらゆる点で分かり易く、そういう点では非常に完成度の高いエンターテイメント作品だなと思いました。
金八先生の思想に多少の偏りがあることは否めませんが、
独特の「反体制」的なスタンスで語られる彼の道徳論は、
思春期の子どもにきっと響くものがあるのではないかと思います。
大人の間では賛否両論別れるドラマだとは思いますが、
下手に暴力的であったり下品であったりする昨今のテレビ番組よりは遥かに良心的だと僕は思います。
以上、そんな金八先生の感想でした。
さて、ドラマというのは娯楽ですので極端で分かり易いセンセーショナルな問題ばかりが取り上げれられます。
必然的にそんなテーマに相応しい、悲劇的な子ども、ドス黒い子どもにスポットライトが当たるわけです。
しかしながら僕が一番気になってしまうのは、
先生があまり気にかけていない、
背景に溶け込んでしまった薄暗い子どもです。
フォントで表現すると
まさにこんな感じですね。
例えば、3年B組にいる登校拒否の子の
次の次にネガティブな子ども辺りがそうかもしれません。
登校拒否だとかイジメだとか、表面的に大きな問題を抱えてないけれども、
ちょっと鬱屈とした気持ちでいる子。
でも先生は問題児ばかり見て構ってくれない。
スポットライトは当たらない。
・・・
僕はそういう子どもに自分を投影してしまいます。
クラスの中にはたくさんの子どもがいて、それぞれ何かあります。
人気があるか、嫌われているか、
でもそこすらあやふやで、どうでもいい存在。
僕は先生にそういう子らも救ってほしいのです。
昔、Dir en greyの京が子どもの頃を振り返るインタビューで、
「先生はヤンキーみたいな奴ばかり優遇した。だから嫌いだった。」
そう語っていました。
僕は非常に共感してしまいました。